2020年11月13日公開の映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」に綾野剛と北川景子が挑みます。
中山七里による小説「ドクター・デスの遺産」を映画化したクライムサスペンスです。
監督は『神様のカルテ』の深川栄洋監督。
映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」の原作とあらすじ&ネタバレについて紹介していきます。
原作は小説「ドクター・デスの遺産」
原作は中山七里の推理小説「ドクター・デスの遺産」です。
2017年5月31日発売された刑事犬養隼人シリーズ第4作。
安楽死をテーマとした作品です。
依頼を受けて患者を安楽死させる謎の医師を追う内容となっています。
生きる権利と死ぬ権利、相反する当事者たちの相克と懊悩など、禁断の領域に切り込み、安楽死の是非や命の尊厳とは何かを問いかける問題提起作でもあります。
#読了 #ドクター・デスの遺産
綾野剛さん&北川景子さんで映画化。
先が気になり、サクサクと読んでるつもりなのに、自分だったら?自分の大切な人が苦しんでいたら?と仮定して、考えて悩んで読んでいるとなかなか進まなかった…
【生きる権利】と【死ぬ権利】安楽死は今後日本でどう扱われるのか…… pic.twitter.com/DFWG16oOmw— きょ〜ぽむ( *¯ ꒳¯*) (@kyk_pompom) November 3, 2020
「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」あらすじ・ネタバレ
「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」のあらすじ&ネタバレについてです。
ドクター・デスを名乗る人物が安楽死という名の事件を次々と起こします。
ドクター・デスを逮捕するため数々の捜査をするが、これは殺人事件なのでしょうか?
「安楽死」というテーマによって深く考えさせられる内容になっています。
その医師を、追ってはいけない-💀
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あらすじ①安楽死ドクター・デス
「悪いお医者さんが来てお父さんを殺しちゃった」
――警視庁本部の指令センターに入った1本の通報。
当初はただの子供の悪戯かと思われたが、刑事の犬養隼人と高千穂明日香がその子供・馬籠大地の家に向かったところ、大地の父・馬籠健一の葬儀が確かに営まれていた。
長く肺がんを患っていたが、結局は心不全を起こして亡くなったのだという。
一見不審な点は無いように見られたが、いつもの主治医が最期を看取る前にもう1組、別の医師と看護師が来ていた。
犬養は急遽、遺体を法医学教室へ送る。
その結果、血液中のカリウム濃度が異常な高値を示していることが判明する。
ドクター・デスに依頼したのは、患者の妻。
〈ドクター・デスの往診室〉というインターネットのサイトにアクセスし、病気で苦しんでいた健一本人同意のもと、20万円で安楽死を依頼していたことを白状する。
お金と体力を消耗し続ける毎日に限界がきて、安楽死を選択。
「ドクター・デスにはしてもしきれません」と妻は言う。
あらすじ②ドクター・デスは特徴のない顔
サイトが開設されたのは2年前、そしてそこに書かれていた「今までに何人も安楽死を手掛けている」という一文から、馬籠家の一件は氷山の一角であると犬養の上司・麻生は指摘する。
ドクター・デスについての証言で共通するのは“頭頂部が禿げあがった小男だが、顔そのものは特徴が無い”ということだけだった。
看護師の人相については覚えている者が見つかり、各都道府県のナースセンターに照会したことから元看護師の雛森めぐみの存在が浮上。
任意同行をかけ、犬養が取り調べを行い、ドクター・デスが寺町亘輝という名前であることがわかる。
今までに12件ほどケータイで呼び出され、補助するだけで1回6万円が支払われたこと、注射の中身は抗がん剤の一種だと思っていたことなどを白状する。
あらすじ③犯人はホームレス寺町亘輝
ドクター・デスが今までに関与した案件がはっきりしたことから、捜査本部は寺町が訪れた場所を徹底的に調べ、共通した藻を検出する。
ついに江戸川の河川敷で「テラさん」と呼ばれている男・寺町亘輝がドクター・デスの人相と一致することを突き止める。
40名の捜査員に包囲された寺町はあっさり捕まり、事件は終わりかと思われたが、犬養は全てがうまくいきすぎていると感じていた。
あらすじ④真犯人は雛森めぐみ
人物像にも違和感を感じながら取り調べを続けていた犬養は、寺町の言葉に愕然とする。
「ま、待てよ。俺がやったのはただの付き添いだぞ。それがどうして殺人なんて物騒な話になるんだ。俺は命令されて医者の格好をしたけど、注射はあの女がやっていた。俺は横から見ていただけだ」
犬飼はただのホームレスで、雇われて医者の振りをしていただけ。
そしてそんな犬養の携帯に、本物のドクター・デスから連絡が入る。
ドクター・デスの本当の正体は、看護師として随行していた雛森めぐみだったということが明らかになりました。
あらすじ⑤最後のやりとり
国外逃亡しようとする犯人雛森めぐみ。
海外に出ると犬養に告げたのはフェイク。
実際には最後の患者を《救う》ため、めぐみは出雲の山村へと向かっていました。
得ていた情報から先回りをしていた犬養たちは彼女を確保しようとします。
そこで、土砂崩れに全員が巻き込まれてしまい、大怪我を負い苦しみ助かることのない依頼人のために雛森めぐみは安楽死をさせたいと申し出ます。
彼女はどうしようもないことで、安楽死は死者への最期の思いやりだと言います。
犬養たちは刑事として本来は見逃してはいけないことだったのですが、戦場のような非常な光景に黙認するのでした。
雛森めぐみは犬飼の手によって逮捕されます。
「犯人は捕まえたが、罪をつかまえられなかった」
実話でモデルが実在する話なのか
映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」は実話ではありません。
実話ではないですが、実在する医師をモデルとしています。
モデルとなった医師は「ジャック・ケヴォーキアン」です。
1980年代から安楽死についての研究を進める。
1989年に自作の自殺装置を開発して末期病患者の自殺幇助の活動を開始。
その後、総計130人に及ぶ患者を自殺装置で尊厳死させ、「殺人医師」「死の医師」などと呼ばれました。
1998年に第一級殺人罪で告訴されています。
1999年に有罪判決がくだされます。
2007年に釈放後は自殺幇助は行わず、積極的安楽死についての啓蒙活動を行いました。
2011年、腎臓疾患で83歳で亡くなりました。
まとめ
映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」の原作は中山七里による小説「ドクター・デスの遺産」です。
「安楽死」という難しいテーマのクライムサスペンス。
「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」は実話ではありません。
モデルとなった医師は「ジャック・ケヴォーキアン」です。
ドクター・デスは救いの神か猟奇殺人犯か?
一概にドクター・デスを責めれない自分がいます。色々と考えさせられます。
見終わった後の感想は、人それぞれ違いそうですね。
どのように映画化されているのか楽しみです!
最後までお読みいただきありがとうございました。