いよいよ原作もクライマックスが近づいてきた「薔薇王の葬列」。
TVアニメが始まるタイミングで読んでみたいと思っている方や、もう一度読み直したい!と思っていらっしゃる方も多いはず!
そんな方々にも読んでいただけるように、今回は登場人物のひとり、エリザベスにスポットを当ててまとめていきたいと思います!
特に主人公の一番上の兄、エドワードが王となって以降は、彼女が重要な人物でした。
そんなエリザベスの、結婚の目的や、エドワードとの関係性についてみていきたいと思います。
「薔薇王の葬列」エリザベスの結婚の目的
まずはエリザベスの目的についてまとめていきたいと思います。
宴の席でわざわざ訴状を持ってエドワードの前に膝まづいたエリザベス。
小貴族の未亡人として、陳情します。
そしてそんな彼女の美しさに、エドワード四世は目を奪われてしまいます。
元々、好色家であったエドワードをエリザベスは一目で骨抜きにしてしまいます。
そんなエリザベスの真の目的とは?
そして彼女の結末はどうなるのでしょうか?
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エリザベスの目的は夫の復讐
エリザベスがエドワードに取り入った理由は、愛していた亡き夫を戦争でヨーク家に殺された復讐をするためです。
既に亡くなった夫との間に2人の子どもがいましたが、エドワードを誘惑し、自分が王妃となり、王を意のままに操るのがまず第一の目的です。
そして、王との間に子を設けて、王位を継承させ、ますます王位を思うままにし、夫の復讐をするというのが彼女の目的です。
ですから、エリザベスが本当に愛しているのは亡くなった前の夫であり、その亡くなった夫との2人の子どもだけが、彼女にとっては愛しい我が子です。
エドワードとの間に生まれた子どもは、彼女にとっては復讐のための道具でしかありませんでした。
エリザベスの結末
エリザベスの結末を、第一部の範囲でお話したいと思います。
エリザベスの目論み通り、彼女はエドワードと結ばれます。
そして、彼女の親族を王族として、重要ポストに就かせるように王を操ります。
しかし、言わずもがなですが、そうしたエドワードの政策には反感を持つ者が現れます。
エドワードを長く支えたウォリック伯ですが、エリザベスの親族が重要ポストに就いたために失脚してしまいます。
そこでウォリック伯は、エドワードを裏切る形で別の人間に王座をと画策します。
その過程で、エドワードは捕らわれました。
その際、追われることになったエリザベスは城を逃れ、寺院に逃げ込むことになりました。
エリザベスはその美貌をつかってエドワードに取り入ることには成功していますが、政治についてはウォリック伯の方が何枚も上手のようです。
とはいえ、結果としてエドワードたちは兄弟で王位を奪い合おうとするので、復讐は成功しているとも考えられそうですよね。
エリザベスとエドワードの関係について
エリザベスとエドワードの関係について触れていきたいと思います。
エリザベスの生きざまには、エドワードが深く関係してきます。
そんな2人の関係性について紐解いていきたいと思います。
まずはエリザベスが小貴族の未亡人からいかに王妃になったのか、そしてエリザベスが生んだ子どもべスについて、語っていきます。
最後の項目ではエドワードの最後についても触れますので、ネタバレにご注意くださいね!
エリザベスは小貴族の未亡人
エリザベスは小貴族の未亡人です。
死んだ夫は、先王リチャードが王位を望んだ際の戦で殺されてしまいました。
(ちなみに、奇しくも彼を殺したのは、父・リチャードを助けようとするリチャードでした。)
本来であれば、王となったエドワードと出会い、まして結婚ができるような身分ではありません。
特に、既にエリザベスには子どもがいます。
結婚が政治の道具のひとつであった時代です。
王族の妻は、あらゆる勢力争いを未然に防ぐためにも処女であるべきだとされていました。
そのことはエドワードも承知しており、さらに地位を盤石にするためにウォリック伯がフランス王の妹との婚約の話も進めていました。
にも関わらず、エドワードが無理やりエリザベスとの結婚を進めてしまうほど、エリザベスは美しく、そして巧みな話術を持っていました。
あっという間にエドワードはエリザベスのもとに通うようになり、遂には2人だけで結婚を神に誓ってしまいます。
その手腕は、それまでただの小貴族の妻であったとは思えないほどです!
復讐が彼女を変えてしまったのでしょうか。
エリザベスの子供ベスについて
エリザベスの子どもべスは、エリザベスとエドワードの間に生まれた最初の子どもです。
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エリザベスは、復讐の道具として、愛はないものの、早く子どもが元気に生まれるように願っていました。
出産の瞬間も、生まれた子どもが女児であったことを知ると、落胆した様子を見せています。
どうやらそこには本当に愛情がないようです。
前の夫との間の子どもには本当に愛情深く接している様子を見ていると、まるでリチャードの幼少時代をなぞっているようにも感じられてしまいます。
エドワードはジョージとリチャードに殺される?
エドワードはジョージとリチャードに殺されるというのは、半分正しく、半分間違っています。
「薔薇王の葬列」には「エドワード」という名前の人物が2人登場するからです。
エリザベスが取り入った、主人公のリチャードの一番上の兄であるエドワード四世の死因は、体調不良です。
優秀でカリスマ性もあるようでしたが、とにかく荒淫な人物で、不摂生でもありましたから、体調を崩しがちになり、そのまま亡くなりました。
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まとめ
『薔薇王の葬列エリザベス結婚の目的は復讐?エドワードとの関係についても』と題して書いていきました。
本当は亡き夫の遺した子どもたちと静かに暮らす方がずっと幸せであっただろうにもかかわらず、復讐せずにはいられない憎悪を抱いてしまった部分には、彼女なりの愛する人を失った苦しみがあったのかなと思います。
主人公リチャードにとっては敵対する存在でもあるのですが、彼女の人生を思うと、嫌いにもなりきれない!そんな人物です!
こうしたもどかしい思いが「薔薇王の葬列」という物語の大きな魅力ですよね!
アニメではエリザベス役を伊藤静さんが演じられることも発表されました!
また彼女の新しい一面を見られるのではないかと思います!
放送が楽しみですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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